最新鋭技術のワナ up-to-date technology and the trap. 2003/3/29
以前、ヒマがあるとパソコンを作ってました。
もちろん、パソコンは作るより買った方が安いですけれど、
必要のないソフトが入っていませんので、すっきりします。
必要なソフトは後で買ってきて、入れればいいことです。
最大の魅力は、最新鋭で、自分の好みのパーツでパソコンを組み立てることができます。
しかし、この最新鋭がとんでもない失敗を招いた。
CPUが最新鋭、グラフィックカードが最新鋭、マザーボードが最新鋭、
ハードディスクも最新鋭とするために、最新規格のスカジーカードに
最新鋭のスカジーハードディスクをセットする。
さらにハードディスクのクラッシュに備えるため、
最新鋭のハードディスクを2つ装備し、レイドシステムを構築した。
これで組み立て終われば、最新鋭で最強のパソコンができあがるはずだった。
しかし、BIOSすら立ち上がらなかった。
全部、最新鋭を求めた結果、すべての部品のメーカーが違ってしまい、
それぞれの部品同士での相性の悪さが問題を引き起こした。
これが業界で有名な「相性が悪い」と言われているやつです。
同一メーカーの部品で組めば、このような相性の問題は起こらなかった。
なんとか動くようにしたが、今度は別の問題が起きた。
最新鋭のCPUが膨大な熱を発生し、
最新鋭のグラフィックカードが膨大な熱を発生し、
さらに超高速のハードディスクも熱で怪しくなった。
結局、最新鋭のパソコンは不安定で、とても仕事には使えず、ゲーム専用機となった。
重要な仕事用のパソコンは、2世代前のWindowsNT4.0マシンとなった。
ここに最新鋭のハイテク技術のワナがある。
夕刊紙を見たら、フセインが水攻め作戦開始か、とあった。
やっと、室町末期の時代から、豊臣秀吉の時代へ。
まるで、時代劇を見ているようだ。
米軍は、フセイン政権を内部から揺さぶるため、CIAを潜入させた。
戦国大名もよく忍者を使った。
でもフセインを倒しても、結局、第二のフセインができて、元の木阿弥のような気がする。